ANAの看護介入の焦点となる人間の反応
【看護師が覚えたい英語】はこちらからどうぞ!
米国看護師協会(American Nurses Association)は
「看護は病人および健康人に見られる広範にわたる健康関連反応に正面から取り組む」
ことを看護職の職業的役割として、社会に公表しています。
具体的な責務として
「看護とは、現にある、あるいはこれから起こる可能性のある
健康問題に対する反応を診断し手当てすることである」
としています。
看護師の行為の対象となる現象の例示的分類としてリスト化されたのがこちら。
ANAの看護介入の焦点となる人間の反応
(1995年一部改正)
①セルフケアの限界
②休息、睡眠、呼吸、循環、活動、栄養、排泄、皮膚、性、
そのほかの領域における機能障害
③頭痛と不快
④疾病と治療に関連した情動上の問題、
生命を脅かす出来事、あるいは不安、喪失、孤独、悲観などの日常経験
⑤対人関係や知的な動きの中に反映される、幻覚などの表象機能のゆがみ
⑥意思決定や個人的選択をする能力の欠如
⑦健康状態が余儀なくさせる自己イメージの変容
⑧健康についての自己の置かれた状態を認識することに関係する機能障害
⑨出生、成長と発達、死など、生命過程に関連する心身の緊張
⑩問題のある親族ないし準親族関係
このANAのリストの公表によって
看護という仕事の社会的な役割と責任が明らかにされています。
こうやってみると、なんだか小難しく見えますが;
ANAはA Social Policy Statement(社会政策声明)の中で、
看護師が関心をもつ現象は
健康問題に対する人間の反応である。
と記し、
①自分や家族への疾病影響の衝撃やそれに関連してのセルフケア・ニードなど、
現にある健康問題に対する個人や集団の反応
(健康復元反応)
②情報入手、技術向上、健康志向の態度、その他関連の行動変容などの教育的ニードが
認められるような、いわは危険状態にある住民や地域社会の中における監視や教育など
これから起こる可能性のある健康問題にかかわる個人や集団の関心
(健康維持反応)
この2つを中心に考えられ、
その健康復元反応と健康維持反応に対して
看護ケアを行うことによって
社会的に専門職業として確立された位置づけとなる。
要するに・・・
看護師が行う看護行為は専門職業としての責任がある
とも言えるんですね。
連日看護活動の本質について書いていますが
正直、労働をしている間には、こういう論理的な知識を意識して
働くことは(殆ど)ありません笑
ただ、看護師を目指そうと思ったとき、
その理由が
「なんとなく・・・」 ←これ私w
「給料がよさそうだから」
「職に困らなそうだから」
等々だったとしても、
これらの倫理は必ず学ぶもの。
そして、プロとして働くことの責任の重さは、
忘れてはいけないということ。
時に忙しさに混乱し、我を忘れてしまったり
思わず感情的になったりもしますが(笑)
その感情をずっと怒りや不満として持ち続けるのではなく
一息ついた時には、自分自身
「あぁ・・・私、プロ意識が足りない;」
と、感じるし、
この感情は他の人も持っていてほしいと思う。
あぁ・・・この気持ち、
本当は私の職場でぶちまけたい!!!
…直接は言えない小心者ですが(笑)
これからも、
私は私らしく!!
頑張ります♪
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